タバコの基礎知識



喫煙の正体

喫煙の正体はニコチン依存症という脳の病気

タバコをやめられないのはなぜ?

近年、多くの研究によって、喫煙者が「ニコチン依存症」という脳の病気にかかっていることがわかってきました。

タバコに含まれるニコチンには、アルコールやコカイン、アンフェタミンなどの依存性薬物と同様、精神依存性(薬物を摂取したいという強い欲求)、禁断症状(離脱症状)、同じ効果を得るためにしだいに摂取量が増えるといった身体依存性があるのです。

タバコを吸うと、肺から吸収されたニコチンが静脈注射よりも短時間で脳に達します。そして、「脳内報酬回路」といわれる神経系(別名「快楽神経系」)にあるニコチン受容体に作用して、快楽物質であるドパミンを過剰に放出させます。 この神経系が主に薬物依存に関わっていると考えられています。常習的な喫煙者はニコチン受容体の数が増えていて、このことが喫煙本数の増加や禁煙後の禁断症状の程度と関係しているといわれています。

タバコをやめられないのは意志が弱いからではなく、喫煙の本質が薬物依存という「脳の病気」だからなのです。

ニコチンの脳への作用

脳内報酬回路は、視床下部にある腹側被蓋から側坐核、さらに前頭葉へと投射する神経系です。腹側被蓋から側坐核へ投射するニューロン(神経細胞)はドパミンを神経伝達物質としています。
(CLINICALSYMPOSIA40(1),1999)

ニコチン依存症は、WHO(世界保健機関)の疾病分類で「タバコ使用(喫煙)による精神及び行動障害」(分類コード:F17)として分類されている。

禁断症状が出る理由

ニコチンには、ドパミン(快感)だけでなくノルエピネフリン(覚醒)、セロトニン(気分の調整、抗うつ作用)など、脳内の多くの神経伝達物質の分泌を高める働きがあります。

喫煙者は、脳の大切な働きの調節をニコチンに委ねてしまっているので、禁煙すると、これらの神経伝達物質の分泌が一時的に低下します。イライラ、集中力低下、気分の落ち込みといったニコチンの禁断症状は、禁煙続行を難しくします。

喫煙習慣の本質はニコチン依存症という病気

ニコチンは寄生虫のように脳に感染して、脳内の神経伝達物質の調整を通して脳をマインドコントロールします。

喫煙習慣の本質はニコチン依存症という病気



このページのトップへ