タバコの基礎知識



受動喫煙の影響

受動喫煙によるタバコの害

タバコの悪影響を受けるのは喫煙者本人だけではありません。その煙は、タバコを吸わない周囲の人々の健康にも大きなダメージを与えます。

喫煙者本人が吸い込む煙を「主流煙」といいます。空気を汚染するタバコの煙とは、喫煙者が吐き出す煙と、火のついた部分から立ちのぼる「副流煙」の2つが混じり合った状態です。主流煙は燃焼温度が高く、タバコの内部やフィルターを通って喫煙者の体内に吸い込まれます。タールや一酸化炭素などの有害物質は、主流煙よりもむしろ副流煙に多く含まれています。そのため、タバコを吸う人のそばにいる非喫煙者は、自分ではタバコを吸わないのに少量のタバコを吸ったのと同じ状態になります。この状態が「受動喫煙」です。

受動喫煙で高まるリスク

職場や家庭などで受動喫煙にさらされると、広範囲な健康障害を引き起こします。アメリカの公衆衛生長官の報告書「タバコ煙への強制的暴露の健康影響」(2006年)によると、受動喫煙の健康影響に関して確実な証拠がある疾患として、肺がん、虚血性心疾患、低体重児、示唆的な証拠がある疾患として、脳卒中、副鼻腔がん、慢性閉塞性肺疾患、喘息、乳がん、アテローム性動脈硬化、早産、があげられています。このほか、鼻への刺激、慢性呼吸器症状、肺機能低下も受動喫煙との関係が指摘されています。

さらに、厚生労働省研究班「多目的コホート研究」の調査(2008年)によると夫や職場などからの受動喫煙によりタバコを吸わない女性の肺腺がんのリスクが高まることが明らかにされています。夫と職場などからの受動喫煙が重なると、その機会のない場合に比べて、1.9 倍も肺腺がんのリスクが高まります。肺腺がんは近年増加している肺がんのタイプですが、肺扁平上皮がんや小細胞がんとともに喫煙者本人のリスクが高まることが明らかにされています。

吸いたくないのに吸わされるという受動喫煙の被害を防ぐために、公共交通機関や公共場所、職場などでの禁煙化の取り組みが拡大している。この広がりは、喫煙者が「タバコをやめたい」と考える契機にもつながる。

受動喫煙が引き起こす病気

受動喫煙も喫煙者本人への健康影響と同様、広範囲な健康障害を引き起こす。受動喫煙の健康リスクは、有害物質として規制すべき室内環境汚染物質である。



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