禁煙の方法



飲み薬(バレニクリン)の使い方

飲み薬(バレニクリン)の正しい使い方[1]

ニコチンの作用

飲み薬であるバレニクリン(商品名:チャンピックス)は、2008年4月から禁煙治療のための内服薬として新たに使えるようになりました。

通常、タバコを吸うとタバコの煙に含まれるニコチンは肺の毛細血管から血液中に吸収され、数秒程度で脳に到達します。ニコチンは脳内のニコチン受容体に結合し、ドパミンという快楽を感じる脳内物質を大量に放出します。この快感を一度経験すると、再びニコチンを求めるようになり、依存症へとつながるのです。

ヘビースモーカーはこの受容体の数が多いために喫煙量が増え、ニコチンが切れると禁断症状も強く出ると考えられています。

バレニクリンの効用

このメカニズムに着目して開発された薬がバレニクリンです。バレニクリンがこの受容体に結合するとニコチンの作用に比べ約半分のドパミンを放出するために、禁断症状が抑えられます。同時にバレニクリンは、ニコチンが受容体に結合するのを邪魔するため、喫煙しても満足感が得られず、喫煙へ逆戻りしにくくなります。

ニコチンとバレニクリンの作用

飲み薬(バレニクリン)は、ニコチンガムやニコチンパッチとは違い、ニコチンを補充しない禁煙補助薬である。

バレニクリンはニコチンの作用の約半分のドパミンを放出して禁断症状をやわらげる。さらに、ニコチンの作用を邪魔するため、喫煙してもおいしく感じなくなる。

飲み薬(バレニクリン)の正しい使い方[2]

バレニクリンは、ニコチンパッチなどよりも禁煙効果が高いといわれています。そのため、ヘビースモーカー、何度も禁煙に失敗した人、ニコチンパッチを使って禁煙に失敗した人にはおすすめです。また、重篤な不整脈がある人、脳血管疾患の急性期など、ニコチンパッチやニコチンガムが使えない人にも向いています。

バレニクリンは、健康保険を使って、医師の指導のもと約12週間の治療期間が必要です。2週間ごとに計7回、医師の診察を受けなければなりません。

バレニクリンの使用上の注意点

初回の診察時は「スタート用パック」を処方されます。このなかには0.5mg錠が7日分(最初の3日間は1日1回、4~7日目は1日2回食後に服用)、1mg錠が7日分(1日2回服用、朝夕食後に服用)が入っていて、最初の7日間はタバコを吸ってもかまいません。実質的な禁煙開始は、8日目からとなります。

バレニクリンを使用すると高い禁煙効果が得られますが、ニコチンパッチを使って禁煙治療を受けるよりは少し費用がかかります。しかし、3カ月間の治療で診察代や薬代を含めて、約1万8,000円(1カ月約6,000円)程度ですので、タバコ代に比べれば決して高いわけではありません。

4日目以降に服薬量が増える際、吐き気(または頭痛、便秘)の副作用が起こることがあります。空腹時に現れやすいため、朝食をきちんと食べること、食後の服用を守ることが大切です。

さらに、バレニクリンの服用するしないにかかわらず、禁煙することによってうつ症状が現れたり、悪化することがあります。精神症状の出現や悪化がみられるかどうか、経過をよく観察しなければなりません。もし、うつ症状などの精神症状が出現した場合は服薬を中止して主治医と相談してください。

妊娠中または妊娠の可能性がある人、授乳中の人、未成年、精神疾患のある人については、今のところ臨床試験のデータがないかまたは不足しているため、慎重な投与が必要とされている。

服用の注意

  • 2週間ごとにきちんと診察を受ける
    (12週間で計7回)
  • 4日目以降は、朝夕食後の2回の服用を守る
  • 朝食はきちんと食べること

バレニクリンは、ヘビースモーカー、何度も禁煙に失敗した人、ニコチンパッチを使って禁煙に失敗した人におすすめ。



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