禁煙の方法



禁断症状を乗り切るには

禁断症状克服の科学的ノウハウ

禁断症状を乗り切るためには、科学的なノウハウが必要です。なかでも重要なのが、喫煙と結びついている行動を変更・改善したり、別の行動に置き換えたりする「行動療法」と、禁煙補助薬であるニコチンパッチやニコチンガム、バレニクリンを使って禁断症状をやわらげる「薬物療法」です。

[1]行動療法

行動パターン変更法

喫煙と結びついている今までの生活行動パターンを見直して変えながら、タバコを吸いたいという気持ちをコントロールする方法。

  • 洗顔、歯みがき、朝食など、朝一番の行動の順序を変える
  • 昼食はいつもと違う場所や店でとる
  • 食後は早めに席を立つ
  • コーヒーやお酒をひかえる
  • 過労でストレスをためないようにする
  • 夜更かしをしない

環境改善法

喫煙のきっかけとなる環境を改善し、タバコを吸いたい気持ちをコントロールする方法。

  • タバコ、ライター、灰皿などの喫煙道具やタスポを処分する
  • 喫茶店、パチンコ店、飲み屋などタバコを吸いたくなる場所を避ける
  • タバコを吸わない人の横に座る
  • 喫煙専用スペースに立ち入らない
  • タバコが購入できる場所に近寄らない
  • タバコを吸う人の周囲に近づかない

代償行動法

喫煙の代わりに別の行動を実行し、タバコを吸いたい気持ちをコントロールする方法。

  • 深呼吸をする
  • 水やお茶を飲む
  • 散歩や体操などの軽い運動をする
  • ゆっくり入浴する
  • シュガーレスガムや干し昆布をかむ
  • 歯をみがく

行動科学に基づく3つのノウハウを身につけて禁断症状をムリなく乗り切ろう。

[2]薬物療法

禁断症状は、ニコチンが体から抜け出すために起こるものですが、この症状はニコチンが再び体内に補給されると消えます。このしくみを利用して、タバコの代わりに薬剤のかたちで体内にニコチンを補給し、禁断症状をやわらげる方法をニコチン代替療法といいます。ニコチン代替療法には、「ニコチンパッチ」 と 「ニコチンガム」 という2つの禁煙補助薬が使われます。また、飲み薬であるバレニクリンが2008年から使えるようになりました。この薬は、禁断症状をやわらげるとともに、タバコによる満足感を抑制するという特徴があります。

ニコチンガム、ニコチンパッチ

ニコチンガムは、一般の薬局・薬店で手軽に購入できる禁煙補助薬です。正しいガムのかみ方と使用上の注意をきちんと守って使えば、禁断症状はかなり軽減されます。ニコチンパッチに比べて速効性があるため、いつもポケットなどに入れておけば、吸いたい衝動におそわれたときでも安心です。

ニコチンガムの正しい使い方

ニコチンパッチは、皮膚に貼るタイプの禁煙補助薬です。医療機関で健康保険で禁煙治療を受ける場合は、ニコチンパッチも保険が適用され、自己負担分が軽減されます。ニコチンガムのような速効性はありませんが、1日1回貼り替えるだけで安定した効果が得られます。2008年5月から薬局・薬店でも購入できるようになりました。

医療用ニコチンパッチの正しい使い方

飲み薬(バレニクリン)

バレニクリンは、わが国で初めての禁煙のための飲み薬です。ニコチンパッチに加えて、2008年4月から健康保険が適用されることになりました。これまでの研究で、既存の禁煙補助薬よりも有効性が高いとされています。

バレニクリンは、最初の1週間は喫煙しながら服用します。これにより喫煙本数の減少や喫煙による満足感の低下(吸ってもあまりおいしいと感じない)が見込まれ、段階的に禁煙に入ることができます。

飲み薬(バレニクリン)の正しい使い方

行動科学と禁煙補助薬は禁断症状を乗り切るための車の両輪。



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